介護時に問われる私たちの姿勢
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介護に関わる者として
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「安静にしてましょう」とは施設内でよく聞く言葉です。ではベッド上から動かさない、経験上ある病院の極端な例だと1ヶ月前の脳卒中の方が特に合併症もないのに安静にしていたりします。残念ながらこれらのすべてが絶対に必要とは思えません。安静の意図がどこにあるかを、よく考える必要があります。体力を消耗しない、負担をかけない、という点では必ずしも寝ているほうがエネルギー(酸素)消費が少ないわけではなく、むしろリラックスできる椅子に座っているほうが酸素消費量は少ないというエビデンスもあります。
逆に安静にしているとどうなるでしょうか。関節を動かさないでいると、拘縮という関節のまわりが固まってしまう状態が起こります。拘縮となってしまえば、動かす筋肉の力があるにも関わらず動かせないわけです。これを予防するためには、よい姿勢でいることと、関節可動域運動(ROM)といって、各関節を端から端まで動かしておく必要があります。教科書的には1回5往復のROMを1日2セット行うとよいとされています。また、動かさない筋肉には筋力低下が起こります。1週間ギプスで固定するだけで、その固定された筋肉は数10%力が落ちます。筋力維持には力を入れることです。条件によりますが、1日数秒思いっきり力を入れるだけで筋力が80%以上維持されるというエビデンスもあります。
臥位で長時間過ごすと自律神経系も弱化が認められます。例えば起立性低血圧等、これはいわゆる立ち眩みです。このようにならないためには、ギャッジベッドなどで上体が起きている時間を作ることです。骨に関しては、骨粗鬆症となりやすくなります。この予防としては、骨に荷重をかけること、筋肉(付着部)による刺激を与えることなどがあげられます。皮膚では褥創が出来やすくなり、他は知的・認知面でも廃用が起こってきます。これらの側面から安静にするということの意義を再検討し、利用者様にとって何が有益であるかを考える必要があるのではないでしょうか。